電気用品安全法でのポータブル電源の扱い(PSE)

2021年3月4日 / ブログ, 電気用品安全法

許認可申請手続き専門の東京都府中市の行政書士あだち事務所の足立聖人です。

 

ネット販売や店舗で各社からポータブル電源が販売されているのを見るようになりました。

 

ポータブル電源は、内蔵されたリチウムイオン蓄電池に充電することで、屋外での電源を確保する製品です。

 

ポータブル電源のコンセントから電源を供給することによって、他の小さな家電製品の電源として使用することもできます。

 

USBの電源出力ポートがある製品であれば、それを用いてスマートフォンやタブレット端末などに充電することもできます。

 

ポータブル電源とモバイルバッテリー

 

USBから電源を供給するものとして、モバイルバッテリーと似たものではありますが、電気用品安全法ではポータブル電源とモバイルバッテリーの扱いは異なります。

 

モバイルバッテリーはリチウムイオン蓄電池の電気用品名で、特定電気用品以外の電気用品に該当しますので、日本で販売しているモバイルバッテリーにはPSEマークの表示がないと販売できないものがあります。

 

電気用品安全法ではポータブル電源はモバイルバッテリーと区別されており、ポータブル電源は電気用品安全法の対象にはなっていません。

 

蓄電池の出力は原理上直流に限られおり、交流が出力できるポータブル電源は蓄電池に該当しないため、モバイルバッテリーとして扱わず、非対象とされています。

 

ポータブル電源はリチウムイオン蓄電池を内蔵した「機器」であり、単純な電源供給の機能だけのリチウムイオン蓄電池ではないということです。

 

モバイルバッテリーも以前はリチウムイオン蓄電池を内蔵した機器として電気用品安全法の対象ではありませんでしたが、発火、発煙等の事故が多発したことにより、リチウムイオン蓄電池と解釈するよう改定された経緯があります。

 

充電用のACアダプター

 

ポータブル電源に充電するためにACアダプターを使用する場合、ACアダプターは特定電気用品で電気用品安全法の対象になりますので、ポータブル電源にACアダプターを同梱する場合は、ACアダプターに関して電気用品安全法に基づいた手続きが必要です。

 

ACアダプターは電気用品安全法で輸入事業者の義務を履行した上で、菱形PSEマークの表示をしないと販売できません。

 

無停電電源装置(UPS)の取扱い

 

UPSと呼ばれる無停電電源装置についても、一般に商用交流電源に接続されており、瞬時電圧低下や停電によるサーバーなどへのダメージを防ぐために設置される装置であり、単純な電源供給以外の機能が重要であることから、電気用品安全法の対象外となっています。

 

 

 

 

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